外圧・内圧管路(パイプライン)を非開削で更生する事を目的とし、長距離施工及び急勾配施工を可能にしました。
独自の温水シャワーリング硬化システムの採用により、均一でムラのない施工を行います。
施工状況
構成図
ARISライナー工法は、液状の熱硬化性樹脂を含浸させた管状不織布から成るライニング材(更生材)を老朽化した
下水管渠内に反転または引き込み挿入し、本管を非開削で更生する技術である。
ライニング材は、防水機能を有した外部ライニング材と内部ライニング材から構成される。反転工法では、本管内に外部ライニング材を引き込み、その外部ライニング材内部に内部ライニング材を水圧または空気圧により反転挿入させ、一体化させる。形成工法では、予め外部ライニング材内に内部ライニング材を反転挿入させ、一体化させたライニング材を本管内に引き込む。各挿入方法共に、本管内に挿入された後、ライニング材を空気圧で加圧し、温水をシャワーリングして硬化させる工法である。
①更生材料の板厚(既設管径の1~3%)が薄くても十分な強度を発揮します。
②流水断面を最大限に確保しながら流水抵抗を最小限に抑えた継ぎ目のない管路へと更生します。
③新設時を上回る通水量を確保します。(流速係数 C=150 または 祖度係数 n=0.010)
④しなやかでたわみ性があり、耐震設計に優れた柔構造管路となるため、安全・安心な送水機能の維持を実現します。
⑤温水シャワーリング硬化システムにより、管内部を満水にする硬化方法に比べて使用水量を50~90%減らす事が出来ます。
また、均一な加熱硬化でムラなくCIPP(現場硬化管)を形成することができます。
⑥大口径管路にも適用でき、高低差や曲線部のある管路でも施工できます。
⑦「引込反転挿入」と呼ばれる施工方法により、様々な条件(浸入水が多い、工事車両の規模に制限がある、馬蹄形の既設管、変形した既設管等)に対応することができます。
適用範囲 | 用途 | 外圧・内圧管路(パイプライン)、道路横断管、鉄道横断管、河川横断管 | ||||||
推進管など開削工法が出来ようできない区間 | ||||||||
構造形式 | 自立管、ライニング管 | |||||||
工法分類 | 反転工法、形成工法(引込工法) | |||||||
管径 | φ100~φ1800㎜ | |||||||
施工延長 | 1反転あたり最大500m(条件による) | |||||||
管種 | 鋼管、鉄筋コンクリート管、陶管、塩化ビニル管、FRPM管、鋳鉄管 | |||||||
内水圧 | 1.0MPa(設計内圧) | |||||||
構造計算 | ・土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計 「パイプライン」 | |||||||
・農業水利施設の補修・補強工事にかんするマニュアル(パイプライン編)(案) |